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Market for Lemons
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コンピタント株式会社
レモン市場とは、売り手と買い手の情報の非対称性により、良い物が市場に出ず、悪い物だけが市場取引されることを指す。レモンには、果物のレモン以外に「不良品」といった意味合いがある。売り手が、その商品に関する情報(良い情報も、悪い情報)を知っているが、買い手はそれを知らないというような状態を情報の非対称性と呼ぶ。このような状態では、売り手は良品を満足な価格で売却できないため、市場に出回るのはその市場価格で売却しても良い不良品のみになる。このような市場をレモン市場と呼ぶ。ジョージ・アカロフ(米カリフォルニア大学バークレー校)教授が1970年に『レモンの市場』(The Markets for Lemons)という論文で分析した考え方。