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Prisoners' Dilemma
しゅうじんのじれんま
コンピタント株式会社
囚人のジレンマとは、ゲーム理論の典型的展開例のひとつで、2人の囚人の駆け引きとその帰結を示したもの。個々の最適な選択が全体として最適な選択とはならない状況を示すモデル。(説明)・ 同一事件で逮捕された二人の被疑者がそれぞれ別の牢獄に捕らえられており、互いに意思疎通は図れない・ 検察は個別に「自白すれば司法取引により釈放。但し他方も自白した場合は懲役3年」と条件提示・ 二人が共に黙秘をすれば、証拠不十分だが有罪で懲役1年の模様・ 一方が自白して他方が黙秘の場合には、黙秘した者のみ懲役5年の模様この場合、自白すればよくて釈放、悪くて懲役3年であるが、黙秘すればよくて懲役1年、悪くて懲役5年となるため、自白が双方にとって最適の選択となり、共に懲役3年となる。しかし、共に黙秘していれば、二人の懲役は共に1年で済む。このことから、二人(全体)としては黙秘が望ましいにも関わらず、個人としては自白が望ましいために、その選択にジレンマがあるというもの。このとき個別に最適な選択をした結果得られる帰結をナッシュ均衡と呼ぶ(この場合「双方自白」)。また、他人の効用を犠牲にすることなく自分の効用を高めることのできないパレート最適な帰結は、「双方自白」以外の選択による帰結。
パレート最適 ゲーム理論