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Planned Happenstance
ぷらんど・はんぷすたんす
プライスウォーターハウスクーパースHRS株式会社
プランド・ハプンスタンスとは、スタンフォード大学のジョン・D. クランボルツ教授が提唱したキャリア理論である。計画外の出来事がキャリア形成に大きな役割を果たしているとし、その出来事を素直に受け止め、最大限に活用することでステップ・アップしていくという考え方である。予めキャリアを明確に決めることは、急速に変化する世界では非現実的であり、決めたキャリアに縛られるよりもむしろ、偶然の出来事に積極的に行動を起こすことを重視している。計画外の出来事が起こるのも、それを起こさせるための積極的な行動をとっているからこそであるとし、偶然を必然化し、むしろ偶然の中で多様なチャンスを感じるような能力を育むことが大切であるとしている。本理論が近年アメリカで注目を集めている一方、日本ではキャリアブームと言われており、当たり前のように自己分析を行い、当たり前のようにキャリア・ビジョンを描くという本理論と逆の流れにあることは興味深い。執筆/コンサルタント 齊藤裕一(さいとう ゆういち)