>HOME >生産・物流 >生産
Througput Accounting
するーぷっとかいけい
コンピタント株式会社
スループット会計とは、TOC(制約理論)の考え方の中で用いられる会計概念で、スループット貢献利益と呼ばれる時間あたり利益に着目する考え方。スループット会計においては、直接材料費以外の費用を固定費であると仮定し、時間あたりの生産能力に基づく利益(スループット貢献利益)を算出する。これにより、ボトルネックとなる業務や工程、設備を識別し、費用対効果を見極めた上での対策を講じていく。例)・設備Aと設備Bがあり、製品は設備Aと設備Bを通すことで生産される。製品の販売単価は1000円である。・設備Aの時間あたり生産能力は500個、設備Bの時間あたり生産能力は800個である・設備A、設備Bの月間操業可能時間はともに400時間である。・設備Aの生産にあたり発生する材料費は1個あたり200円、設備Bの生産にあたり発生する材料費は1個あたり80円である。・設備Aの材料費以外の業務費用は20百万円、設備Bの材料費以外の業務費用は30百万円である。上記の例によった場合のスループット損益計算書(月次)は、以下のようになる。売上高 200百万円(500個×400時間×1000円)直接材料費 56百万円(500個×400時間×(200円+80円))スループット貢献利益 144百万円業務費用 50百万円営業利益 94百万円この例の場合、設備Aがボトルネックとなっている。設備Aの生産能力を増す施策を考えるとともにそれによるコスト増をスループット損益計算書で把握し、効果的な改善策を模索する。
TOC スループット貢献利益